理容サロン ゲートキーパー宣言
全国理容生活衛生同業組合連合会(全理連)は平成24年6月、「理容サロン ゲートキーパー宣言」を行いました。
日本では、平成10年から14年連続で自殺者が年間3万人を超え大きな社会問題となっており、内閣府はこの問題を解消する対策の一環として全国的規模でゲートキーパーの養成を積極的に進めています。
ゲートキーパーとは、悩んでいる人に気づき、これを受け入れて耳を傾け、必要があれば専門機関へつなぐ役割を果たす人のことをいい、専門的な知識の有無にかかわらずボランティアとして活動することができます。
組合加盟サロンは、お客様と定期的に接し、しかも1時間近くにわたり時間を共有することができるという理容店ならではの特性を活かし、「気づき」と「つなぐ」に重点を置いた身近なところからできる社会貢献事業として取り組んでまいります。
【 「ゲートキーパー」とは 】
■「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を示すサインに気づき、適切な対応(悩んでいる人に気づき、
声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげ、見守る)を図ることができる人のことで、言わば
「命の門番」とも位置付けられる人のことです。
■自殺対策では、悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤立・孤独」を防ぎ、支援することが重要
です。1人でも多くの人がゲートキーパーとしての意識を持ち、専門性の有無にかかわらず、それぞれ
の立場で出来ることから進んで行動を起こしていくことが自殺対策につながります。
■「自殺総合対策大綱(平成19年6月8日閣議決定)」では9つの重点施策の1つとしてゲートキーパー
の養成を掲げ、関連するあらゆる分野の人材にゲートキーパーとなってもらえるよう研修等を行うこと
が規定されています。
■ゲートキーパーは、海外でも自殺対策の分野で広く使用されている用語、概念であって、WHO(世界
保健機構)をはじめ多くの国々で使用され、その養成プログラムが実施されています。
■地方公共団体においても、それぞれの地域の実情にあった形でゲートキーパーの養成に積極的に取り組
んでいます。そして各地域でも、自殺対策にかかわるボランティアだけでなく保健医療福祉従事者・
町内会担当者・民生委員・児童委員・理美容師などに対して多数の養成研修会が実施されています。
(内閣府ホームページより抜粋)
【 理容サロン ゲートキーパー宣言 】
尊い命を自らが絶つ自殺者数は、わが国で年間3万人を超える厳しい状況にある。
私共、全国理容連合会は、政府内閣府の進めている自殺予防の対策に沿って、ここにゲートキーパー宣言を行うと共に、国民一人ひとりが生きる意義と意識を持つことや、悩んでいる人に「気づき」そして専門家や身内の方に「つなぐ」役割を中心とした、次の活動を展開する。
■全国47都道府県で現在行っている衛生遵守運動に併せて、「ゲートキーパー宣言」の趣旨の周知につ
とめ、講習会を実施する。
■「気づき」「つなぐ」の受講者に対しては、ポスター及び店舗登録ステッカーを配布する。
■顧客等の会話の中で「気づき」があったときは関係窓口へ連絡をする。
以上、社会貢献事業に取り組むことを宣言する。
全国理容連合会